2013年5月2日木曜日

東大院生のエンジニア集団が生み出したGunosyが止まらない!人気の理由と今後期待すること




最近、日本でGunosy(グノシー)というサービスが話題ですね。
ホリエモンこと堀江貴文氏も絶賛のスタートアップです。

これがまた、使っていてめちゃくちゃ気持ちいいんですよ!筆者も兼ねてより愛用している国産プロダクトです。

Gunosyとは?


GunosyはFacebookやTwitter経由でログインすることで、個人の趣味嗜好に合った記事を毎日25本程度(設定可能)自動で配信してくれるサービスです。

誰が作ったのか

(画像:エンジニアtype記事より)

Gunosyは、2011年10月に代表の福島良典氏を含む東大大学院生3人のエンジニア集団によりローンチされたサービスです。(その後マーケティングを担当する竹谷裕哉氏がジョイン。)

ローンチ後、予想以上にユーザーの反応が良かったことが後押しになり(2万人のユーザーのうち70%がリピーター)、2012年11月に法人化、3160万円の資金調達を経て、2013年4月現在で13万ユーザーを突破しました。

そして、2013年度末までに100万ユーザーの獲得が目標であるとか!(100万ユーザーを突破したらY社あたりが買収したがるのでは…)

この経緯を踏まえて感じるのが、日本にも優秀な学生はたくさんいて、後は"やるかやらないか"の問題なんですよね、ホント。(世界の優秀な学生に関する過去エントリはこちら)

なぜ人気なのか


Gunosyの使い心地の良さは、"提供される記事数"と"キュレーションの質"にあると筆者は考えます。

Gunosyが誕生する前の情報収集は、RSSリーダーにいくつかのメディアを登録し、フィードから記事を自ら取捨選択する必要がありました。

RSSは随時記事を供給してくるわけですから、登録メディアが多いと1日数百、数千の記事をさばかなければなりません。

この状況だと、ノイズに紛れて重要な記事を見逃してしまうこともありますし、何より記事を読め!という圧迫感に疲れてしまうこともしばしば。

そんな問題を、Gunosyは毎日25本程度の記事を選出するといった方法で解決してくれます。

この数が絶妙なんです!

25本程度の記事だと、時間のないビジネスパーソンでもささっとチェックできる上に、物足りなさもない。

また、選出された記事の質がまた絶妙なんです。

先述したように、GunosyはFacebookやTwitterアカウントの情報を独自のアルゴリズムで解析し、ユーザーの趣味嗜好に適合した記事を自動で配信してくれるので、記事を自分でピックアップする手間を省けるんです!これはすごく楽。

そして、使えば使うほどその精度は上がる仕組みになっているので嬉しい。

加えて、普段読まないメディアに出会えたりするのも魅力です。

Gunosyは明らかにRSSに代わる情報収集ツールになりつつありますが、TwitterやFacebookから記事をチェックしなくなるかといったら疑問です。

Gunosyで情報が収集されるのは最短でも1日のタイムラグがあるわけですから、タイムリーな情報はTwitterやFacebook。新聞や雑誌的な位置づけとしてGunosyといった棲み分けになるのではないでしょうか。

今後のGunosyに期待すること



筆者はGunosyの愛用者として、ひとつ挑戦して欲しい事業があります。

それは、『メルマガや雑誌記事の切り売り購読配信』です。

ご存知メルマガとは、著名人が月840円(相場)で週1度の頻度で良質なコンテンツを配信してくれるといったサービスです。

堀江貴文氏が配信する『堀江貴文のブログでは言えない話』が有名で、購読者は現在1万5000人にのぼるとか。

何を隠そう筆者も堀江さんのメルマガの購読者なのです。

ただ、その他にも藤沢数希氏、津田大介氏、磯崎哲也氏などが配信するメルマガにも興味があるのですが、仮に4人分購読するとなったら4×840円=3360円。中々バカにならない額です。

同じことは雑誌でも言えて、多くの雑誌を購読するとなったら出費がかさみます。

それもこれも記事がパッケージ化されて販売されていることが原因なんですよね。

そこで、月額980円で登録すると、週に1度の頻度で個人に最適化された有料記事が10〜15本程度配信されるという、記事のバラ売りサービスを始めるのはいかがでしょうか。

1万人ユーザーを集めれば月々980万円、10万ユーザーで月々9800万円の収益です。

コンテンツ提供側も、マージンを受け取れる上に、記事をきっかけに本誌を知ってもらうor買ってもらうきっかけになるので決して悪い話ではないと思います。

既に米国では、電子書籍への移行に伴い書籍のバラ売りが導入されており、この分野は今後日本でも可能性があると見ています。(コンテンツ供給側の協力があれば)

筆者の意見はさておき、ユーザー数が100万を超えたらマネタイズの幅は凄く広がりますね!引き続きGunosyに注目です。